契山館静岡分会のmr.poraiです。

よく、トップスリーを表す言葉に「三大○○」なるものがあります。

清少納言の『枕草子』117段によりますと「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」とあるそうです。

写本の中には、この記事が欠落しているものもあるとか。

とはいえ、これらの温泉が一定程度、有名であったことには間違いがないでしょう。

「ななくり」は「七栗」として、現在の榊原温泉(三重県津市所在)という説があります。

津市の観光行政としては、当然、この説を推しています。

「ななくり」を冠した温泉みやげに「ななくりせんべい」なるものがあります。

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主に津市南部で売られているようで、mr.poraiもその地域のショッピングモールで買い求めました。(もちろん、温泉と松阪牛も愉しみました。)

せんべいの個包装に以下のような記事が載っています。

『しるしあらば 七栗の湯を ななめぐり 恋の病の みそぎにやせん(室町時代にうたわれた)』

mr.poraiの独言『「恋の病?」「みそぎ?」何じゃそりゃ? 温泉巡りがみそぎ? エロー判らんなぁ。「みそぎ」と「沐浴(もくよく)」の混同?』

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「沐浴」は水や湯で髪や体などを洗い身を清めることですが、身体の清潔を意図するにとどまると思えます。

沐浴を含む四字熟語には「沐浴斎戒(もくよくさいかい)」とか「沐浴潔斎(もくよくけっさい)」とかいう言葉があります。

斎戒や潔斎の意味は、神仏へのお祈りや神聖な儀式の前に飲食や行動を慎むということだそうです。

字面は重々しいですが「斎戒」や「潔斎」の意味合いは、高級な霊的存在を拝する心の準備のため、飲食行動を慎むにとどまるとも言えるような気がします。

これはあくまでも、自分を自分で律するに過ぎません。

ところが、温泉巡りの「しるし」により、何らかの心境変化への期待がされているということは‥、

斎戒沐浴にみられる自律的意念の調整とは違い、他所からもたらされた何らかの「効き目」があったということでしょう。

「みそぎ」と「沐浴」が混同されているとなると、かなり残念なお話しですが、少し見方を変えてみます。

この「効き目」が温泉巡り沐浴のリラックス効果に過ぎないのであればつまらない話ですが、「しるし」とは「験」とも表現できます。

「験」とは「霊験」に通じますので、「みそぎ」には霊験が期待されていたのかも知れません。

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しかし、本物の禊は「霊験」なる言葉に収まるものではありません。

普段は意識しない、いや意識できないくらいに深い意識、さらにその奥の意識にまで届く力があります。

温泉巡りリラックス効果を満喫する意識には、何も感じられないかも知れませんが‥。

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遠い昔、「みそぎ」とか「しるし」とか「霊験」とか、人々の口の端に上るだけでもまだマシだったのかもしれない。

ななくりせんべいと静岡茶を愉しんではいるものの、今日もまた、ため息をつくmr.poraiなのでした。

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